2019/12/23

セミナーレポート「Wildlife Tourism in the Asia-Pacific」

11月11日、「Wildlife Tourism in the Asia-Pacific」と題して、Green Ronda博士をお迎えしてRCAPS Onigiri セミナーを開催しました。


[JONES 准教授(APS)によるレポート]

GREEN Ronda博士 (Griffith University)

今回のOnigiriセミナーは以下の理由で大変有意義なものとなりました。

1)世界市場では野生動物観光が発展を遂げており、公園管理者が多様化するそれぞれの分野の訪問客に対する教育に苦労していますが、人間の行動が霊長類に悪影響を及ぼす可能性があります。日本は海外から多数の観光客を魅了しており、2020年までに4千万人の海外観光客の来日目標を更新しています。しかしながら社会のニーズの変化やインバウンド訪問者の増加に対応するために、モンキーパークの活性化を取り巻く数え切れないほどの課題をかかえています。このようなことから、「野生動物観光」は、持続可能性と観光ベースの研究が交差する点でのキーワードとしてあげられています。管理者とガイドは観光客の責任ある行動を促すよう、説得力のあるコミュニケーション方法について先進的な方法を模索しています。

2)グリーン博士はこの分野における世界有数の専門家として位置づけられており、生態学および行動学研究の分野での学術的卓越と環境教育における実地体験を組み合わせています。博士は自然を理解し解釈する豊富な経験があり、果実食動物による種子の散布や野生動物の生息地の変化の影響などを含めた、多岐に渡る野生動物観光の出版物を多数執筆しています。
このセミナーでは、責任ある観光を促進し、説得力のあるコミュニケーションの方法を議論するために、マネージャー、ガイド、レンジャーがもつ一定の概念を結び付けることとなりました。

3)オーストラリア野生動物観光は持続可能性のある観光のための、協力研究センターの一部として、国規模の研究コラボレーションから成長しました。グリーン博士は経済と環境での目的が、時には協調性を持っており、時にはぶつかり合うこともある事を説明しました。エコロジーを超えて、彼女は持続可能性についても以下のような課題について説明しました。
・過密状態
・廃棄物
・水の使用
・化石燃料
・違法な取引
・生息地の開拓、など

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