2012/10/26

石井正純氏(Managing Director of AZCA, Inc.)& 石井純子氏、RCAPSセミナー開催

2012年10月25日(木)、石井正純氏(Managing Director of AZCA, Inc.)をお迎えし、“Revitalizing Venture Ecosystem in Japan: A Perspective from Silicon Valley”というテーマでRCAPSセミナーを開催しました。

セミナーの後半では、石井氏の妻の純子氏から、“Two Sides of American Society: A Perspective”というテーマで、シリコンバレー在住の日本人の目から見た米国の様子をお話いただきました。




石井氏は、自身もその中で会社を経営されているシリコンバレーという地域について、そこに籍を置く世界的に有名な企業やその経営者、また彼らが生み出した数々の革新的な製品などを紹介しながら、シリコンバレーという地域の特徴(多文化、高学歴、ハイテク産業の集積、ベンチャーキャピタルの豊富な資金)を説明しました。

その上で石井氏は、イノベーションを生じさせる要因として「開放性(Openness)」と「失敗に対する耐性(Tolerance for Failure)」が重要であると指摘しました。開放性とは、ある課題に対して取り組む機会や手段が、異なる背景の人々に対して開かれていること、また新しいアイデアを受け入れる姿勢など、物や情報、機会等に対して排他性をもたせず常に新しさを求める状況・文化を指しています。

また失敗はより良く学ぶためのチャンスであるとみなし、1度や2度の失敗を恐れない風潮なども革新的な製品・サービスが生まれやすい条件のひとつとして紹介されました。そして、上記の地域的な特性を背景に、企業家と大学等の研究機関、またベンチャーキャピタルなどが有機的に連携し、産業の生態系が構築されていると説明した上で、日本においてもそうしたエコシステムが発達するよう、日本とシリコンバレーとの間で人や知識、資金の還流を促進する政策が進められていることを紹介されました。

純子氏からは、長年にわたる現地での生活を通じて実感する、アメリカ社会の様々な面を紹介されました。食料品の栄養面や保険制度など生活者にとって必ずしも有益とは言えない側面がある一方で、自由や開放性と言った価値を大切にする文化などアメリカという社会の魅力をお話いただきました。 今回の講義は中田行彦APM教授の招待により実現したものです。

◇動画(WMV)
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