お知らせ
「システム思考―社会課題の構造を探求する―」研修を開催
7月31日(金)および8月1日(土)に、立命館アジア太平洋大学(APU)において、ソーシャルインパクト創成支援事業の一環として、「システム思考―社会課題の構造を探求する―」研修を開催しました。ソーシャルインパクト創出に向けて、教職員が複雑な社会問題を構造的に理解し、根本的な問題解決へ導くための「システム思考」を習得するための本研修は、2日間の集中ワークショップとして開催され、APUおよび九州工業大学の教職員・大学院学生の、のべ55名(1日目に33名、2日目に22名)が対面および一部オンラインで参加しました。
研修は有限会社チェンジ・エージェント 代表取締役の小田理一郎氏および同社 学習する組織事業部 事業部長の北見幸子氏をお招きし、理論・事例の講義に加え、個人およびグループの演習、ゲーム、対話などのプロセスを通じて、体験的に学ぶ構成で実施されました。
第1部(1日目)では、講師がシステム思考の理論について説明し、具体的な事例による社会課題のケース・スタディが実施されたうえで、システム思考における分析ツールを用いてシステムの変化パターンや、システムを構造的に理解するためのグループワークが行われました。続いて「うまくいかない解決策」やその場合に「介入できるポイント」について、個人ワークとグループワークが実施されました。
第2部(2日目)は、ゲームによる改善・進歩のプロセスの体験を通じてシステム思考のプロセスを確認しました。またシステムのパターンや構造を可視化する演習や、講師による相互コーチングが行われたうえで、レバレッジが高い介入策や望ましいパターンを作り出すための相互作用(ループ)について、ワークとディスカッションを経て、グループごとの考察の結果発表があり、研修の成果が共有されました。
参加者はシステム思考の考え方や見方を通じて、複雑な社会課題を、全体のつながりや構造から捉えることにより、社会の課題解決に向けた視点と実装力を強めました。また参加者からは、目の前の問題だけでなく、その背景にある構造や因果関係を考えることの大切さを学んだ、授業やその他の活動で取り入れてみたいといった感想が示されました。
APUは引き続き、多文化共生環境の中での人材育成に必要な教職員の能力向上の取り組みを進めます。