教員おすすめ本
蓮田 隆志先生のおすすめ本
テーマ:研究分野の必読書
歴史世界としての東南アジア
桃木至朗
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テーマ:モノの見方・考え方を考える本
新しい市場のつくりかた:明日のための「余談の多い」経営学
三宅秀道
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経営という営為を文化開発という側面から捉え直した本。まっとうな金儲けとはどのようなものか、考えるきっかけになると思います。
テーマ:箸休めに読む本
権威と権力 : いうことをきかせる原理・きく原理
なだいなだ
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身近な題材から「従わせる」「従う」とはどういうことなのか、原理的に考えてみる知的訓練になります。
テーマ:海外で活躍したい人に贈る本
動きだした時計 : ベトナム残留日本兵とその家族
小松みゆき
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アジア・太平洋戦後にベトナム軍に加わった元日本兵がいる。彼らはベトナムで家庭を作ったものの、国際政治の都合で家族と引き離されてしまう。ベトナムで約20年暮らし認知症の母をベトナムに引き取って看取った日本人女性が、元日本兵家族の再会や日本への墓参、天皇皇后との対面などに尽力した記録です。海外で暮らすこと、故郷や家族と離れることの意味、生きている歴史の重み、専門の研究者がそこにどのような貢献ができるのかなどを多面的に知ることができます。
テーマ:別府・大分県をもっと知りたい人にすすめる本
競輪文化 : 「働く者のスポーツ」の社会史
古川岳志
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実は別府のことは全然出てきません。しかし、別府に競輪場があることは皆さんご存じでありながら、その競輪がどういう社会的背景の下で成立し、現在も続いているのか知っている人はほとんどいないのでは。APU生の身近にありながらも深い関わりがほとんどない公営ギャンブルという世界を知ることで、温泉や観光とは別の側面から別府という町を知る手がかりになると思います。
歴史学は過去を復元する学問ですが、どの角度から見るのかという枠組み自体に結論が大きく左右されます。枠組みが持っている制約を知るための重要なツールが学説史であることがよく分かります。