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企業研究入門のねらい

 企業を分析する能力を、具体的事例を検討する中で養います。年次報告書(アニュアルレポート)などの企業に関する資料、その他情報ソースを利用しながら、企業環境、企業戦略、組織、開発・生産、販売活動、財務などをマネージャーの視点から把握します。さらに、企業行動の諸側面を財務データから読み取り、分析する作業も行います。このことを通じて、皆さんは、年次報告書などの企業資料、その他情報ソースの活用方法、企業行動や企業環境を多面的に見る能力を身に付けることができます。

 この科目では、約40名から構成されるクラスにおいて、4〜6名程度のグループを編成し、グループを単位とする分析作業と討論を重視します。学生が互いに「教えあい、学びあう」ことを通じて、発表、討議などの学習のための基礎的なスキルを見につけます。


企業研究入門では何を、どう学ぶか

 皆さんの健康状態は、医師によってカルテや健康診断書に記録されます。企業においてこれらに相当するものが、毎年、株主に対して公表される年次報告書です。年次報告書には、経営者の方針やビジョン、企業の生産活動、マーケティング、販売活動、組織などいろいろなことが記載されています。皆さんの身長・体重、血圧などは、通常、数値で表現されます。同様に、年次報告書には企業の健康状態を会計数値で表現した、財務諸表も含まれています。財務諸表は、経営者の成績表または通信簿ということができます。

 企業分析は、年次報告書を読むことに始まります。この演習科目を受講する皆さんは、年次報告書を読めるようになることを目標にしてください。年次報告書を理解できることは、皆さんが国際ビジネスの世界で活躍していくために、最低限要求されるスキルだからです。「企業研究入門」では、年次報告書のほか、企業のインターネット・ホームページ、新聞記事、雑誌、格付機関や企業調査専門会社の出版物や情報サービス、およびその他出版物(例えば、社史、創業者・経営者の自伝)など、様々な情報ソースを利用し、企業経営の実態を多面的に考察していきます。


企業研究入門の流れ

 以下、この演習科目の一連の流れを示しておきます。但し、これは一応の目安にしかすぎません。スケジュールあるいは学習・研究課題については、修正されることもあります。

イントロダクション

 企業研究入門における学習内容など、教員からのレクチャーが中心となります。ある企業を素材としたレクチャーが行われることもあります。


企業経営について多面的に考える

 教員からある特定の企業について各グループに学習または研究課題が与えられます。与えられた課題についてグループで学習し、その成果を報告しあうことを通じて、企業のマネジメントをさまざまな視点から学習します。


協力し合って、企業分析を実践する

 各グループで対象企業を選択し、その企業について年次報告書、文献、その他情報ソースを手掛かりに、様々な角度から分析作業を行います。


会計数値から企業の健康状態を見る

 財務諸表から財務比率などを算出し、企業行動を数字の上から分析します。ここで習得したスキルを、グループでの分析実践に有効活用しましょう。

アウトプットを報告し、討論する

これまで各グループ内で企業について分析してきたことを、レジュメやレポートにまとめます。その成果を報告し、ディスカッションを行います。


君たちの手でクラスをマネジメント

「企業研究入門」は、学生自らが具体的に企業分析の行う科目です。ですから、クラスやグループの“マネジメント”についても、メンバー間の役割分担(責任者、役職)を決めるなどして、円滑に運営できるように努力してください。