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2017/02/15

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2017/01/26

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2016/12/09

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2016/11/24

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2014/11/20

ハイアールアジアCEO 伊藤嘉明氏の特別講演



11月10日(月)、ハイアールアジア株式会社代表取締役社長兼CEOの伊藤嘉明氏がAPUに来学され、「グローバルキャリアを選択すべき理由」というテーマで特別講演を行いました。講演はキャリア・プランニング・ウィーク2014の一環として、大学院棟で行われました。

伊藤氏は講演の冒頭、自身の経歴を紹介しました。自らも国際的な多文化環境の中で成長し、教育を受けてきたため、APUに来ると故郷にいるような感覚を覚えると語りました。伊藤氏は国籍上は日本人ですが、タイのバンコクで生まれ育ち、同地の日本人学校で初等教育を受けました。その後、アメリカのオレゴン州で高等教育を受け、マーケティングの学位を取得しました。

23歳の時、スイスの高級車メーカー、サーブ・オートモービルで仕事を始め、タイ市場で自動車マーケティングを担当しました。その後、飲料企業の日本コカ・コーラに転職し、数年後にはコンピューター企業のデルに移ります。38歳までにアディダス・ジャパンのセールス・ディレクターとなり、同社の業績回復に貢献します。そのわずか1年後、エレクトロニック・エンターテインメント企業のソニー・ピクチャーズ・ホーム・エンタテインメントに移り、家庭用DVDの売上増加に成功。特に、マーケティングを担当したマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』は日本のホーム・エンターテインメント市場で大ヒットを収めました。そして2014年前半、伊藤氏はハイアールアジアのCEOに就任しました。同社は中国の家電メーカー、ハイアールの日本および東南アジア市場を担当する地域統括本社です。



主題に入る前に伊藤氏は、自身がビジネスの世界、特にグローバル企業で働く上で基本としている行動指針、「アクション・アジェンダ」について説明しました。アクション・アジェンダの1点目は、「リーダーシップはオーナーシップと同じものである」という前提を改めること。つまり、リーダーになる人間は企業やプロジェクトのオーナー(所有者)になる必要はないということです。2点目は、世界のダイナミクスに適応できるようにすること。3点目は、「良いニュースの前に悪いニュースを伝える」こと。なぜなら悪いニュースは既存の問題を解決する上で欠かせない情報源となるため、何かを任されているリーダーにとって特に重要だからです。そして最後に挙げられた2点は、「スピードとパフォーマンスの文化」です。こうした職場環境でこの2点が当然のものと考えられていることは聴衆にも明らかなはずだとの理由から、それ以上の説明はなされませんでした。

次に伊藤氏は、2040年のビジネス界における日本の存在感について、現在に比べ大幅に縮小する可能性があるとの予想を示しました。そのため、日本国内でしか受け入れられない人は、他の地域でも適応して働ける人に比べてチャンスが限られることになると語りました。さらに、今世紀は経済的不安定性や社会的・安全保障上の脅威、自然災害など、予測不能な事態が相次いで起こるとも指摘。こうした「自己防衛の時代」において、起こり得る事態に適応する能力を持たなければならないと述べました。



講演の主要部分では、日本のアパレル企業、株式会社ワールドで執行役員国際本部本部長を務める足立光氏も加わり、外資系企業と日本企業の比較が行われました。一般に「外資系」は外国資本の企業を指しますが、この講演では外国法人に所有される日本企業の意味で使われ、また「日本企業」は日本人あるいは日本法人に所有される企業の意味で使われました。伊藤氏はそれぞれの職場環境の違いを、社員が手にする成果という観点から詳しく説明しました。そして、外資系で働くことは自ら起業することの次に難しいが、自身のキャリア構築においても起業することの次に効果的だと述べました。



講演の最後には質疑応答が行われました。大変に盛り上がり、多くの学生から、伊藤氏が転職する個人的モチベーションや理由などに関する質問が相次ぎました。伊藤氏は転職の理由について、自分の人生を自分で決めたいし、挑戦することは人生において重要だと思うからだと答えました。アジア中を飛び回っていることについては、自分は日本人である前にアジア人であると考えていると語りました。この考えは、アジア、特に東南アジアをよりよい場所にしたいという人生のビジョンにも影響しているそうです。
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APU学生広報スタッフ - Student Press Assistant (SPA)
RACHMAN Muhammad Aulia (インドネシア共和国)