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言語教育センター教授 梅田 千砂子先生

2015/11/05

言語教育センター教授 梅田 千砂子先生

所属 : 言語教育センター教授
学位 : 人文学修士 ハワイ大学マノア校
国籍 : 日本
研究領域 : 日本語教育
趣味 : 旅行


APUの日本語学習者であれば、キャリア日本語コースの責任者である梅田先生のことを知らない者はいません。このコースは大変人気があり、履修登録では大勢の学生が梅田先生のクラスを取ろうと「クリック戦争」を繰り広げるほどです。その梅田先生が学生広報スタッフ(SPA)とのインタビューに応じ、日本語の学習と指導に関する考え方やAPUの学生について、さらに私たちへのアドバイスを本音で語ってくださいました。


梅田先生は海外留学中、自分の強みである日本語能力をどのように生かせば海外で働く機会が得られるかを考えていました。そうした思いから、第二言語としての日本語教育を専攻し、その後もずっと同じ道を歩み続けてきました。当時の忘れられない思い出は、米国に行って最初の1年目は全く英語がわからなかったことだと言います。今では初めての日本語に戸惑う国際学生を安心させるために、いつもこの体験談を話しているそうです。もう一つの思い出は、コミュニケーションクラスに参加した時のことだそうです。学生は全部で16人いましたが、日本人は先生ただ1人でした。梅田先生はこのクラスで「警告」を与えられたものの、最終レポートを必死に作成し、ネイティブスピーカーのチェックを受けた結果、無事に合格し、指導教官にハグで祝福されたそうです。


その後、APUでの仕事の誘いを受けた梅田先生は、ご家族が熊本に暮らしていることも考慮し、当学への赴任を決めました。APUの印象について尋ねると、様々な背景や学習スタイル、考え方、個性を持った学生たちがいるAPUの多文化環境は大変貴重だとの考えを示しました。さらに、APUで日本語を学ぶ場合と日本の語学学校で学ぶ場合との比較をお願いしたところ、APUの多文化環境下で日本語の勉強に集中することは難しいかもしれないと答えました。その一方で、一つだけに偏らず、日本語、英語、母国語の三つを使いこなせることがAPU学生の秘密兵器だとも指摘しました。そのため梅田先生は、学生がAPUにいる間に日本語の基礎を徹底的に学び、卒業後も自分で勉強を続けることを強く望んでいます。また、APUで培った異文化間での協力や共生の経験は将来のキャリアに役立つものであり、APUの卒業生はグローバル社会に多大な貢献ができるとも考えています。


外国人学生が日本語を学ぶ上で直面する課題について尋ねると、学生の国籍によって課題は異なるとのことです。例えば、文法が韓国人学生にとって易しいように、漢字は中国人学生にとっては簡単かもしれませんが、タイやインドネシアなど日本語と全く違う言語の国から来た学生にとっては少し難しいと言います。ただし発音については、暗記だけで身に付くスキルではないため、個々の学生による差が大きく、同じ国の学生でも習得にばらつきがあるそうです。


こうした課題を克服するためのアドバイスを求めたところ、梅田先生は、必修の日本語中級コースが終わった後も日本語の勉強を続けることを奨励しました。また、「日本語中上級レベルに進みたくない場合は『日本語プロジェクト』などの日本語クラスを取るようにしてください。教室の中だけでは限界がありますから、友達を作り、色々な活動に積極的に参加して日本語を使ってください。テレビを見たり新聞を読んだりといった日々の努力でスキルは向上します。イソップ寓話の『ウサギとカメ』のカメのように、とにかく頑張ってください。時間が経てば、途中で勉強をやめてしまった学生と毎日少しずつ勉強を続けた学生とでは確実に差が出ます」と梅田先生はアドバイスします。さらに将来の進路を考えている学生へのアドバイスもありました。「卒業後の進路に決まりはないのですから、大学院か就職かの二者択一にする必要はありません。少し働いて社会人経験を積んでから学校に戻るという選択肢もあります。キャリア教育に参加し、自分自身でできるだけ多くの選択肢を探してください」。梅田先生は温かい笑顔でこう締めくくりました。

※所属・役職は取材当時のものです。
APU学生広報スタッフ - Student Press Assistant (SPA)
NGHIEM Quoc Hoai Minh(ベトナム)