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1. カンファレンス & パネル・テーマ
アジア太平洋地域は、豊かな歴史と多様な文化に富み、ダイナミックかつ急速な経済発展を遂げている地域です。さまざまな要素と出来事が複雑に絡み合い、成長と安定に寄与するにつれて、地域は急速かつ持続的に変化しているのです。他方で、気候変動の脅威、グローバル化の影響、自然災害の発生に加え、他にも重大で切実な懸案事項がアジア太平洋地域に影響を及ぼしているのもまた事実です。例えば、人口増加と高齢化、貧困と不平等、都市化、新興市場の出現、消費の拡大、破壊的技術、国内外の紛争、政治的緊張などを列挙することができます。
各国の政府、政策立案者、企業、共同体、NGO、なかんずく学術研究機関といったアクターやステークホルダーには、地域の発展や安全保障に対して共通の利害と責任があります。APカンファレンスという年に一度の学術集会は、研究者、教育者、実務家が集い、それぞれの知識、視点、経験を共有し、専門領域や分野を超えた有意義な対話を行う場です。知識と実践を結び、科学と人文学、芸術、文学を架橋することで、アジア太 平洋地域、さらにはより広い地域に、平和で豊か、公正で柔軟性に富む未来が訪れるよう、知識を深め、解決策を探り、有意義な関係をとり結ぶのです。
「国連持続可能な発展サミット」が採択し、2016年1月から施行された「我々の世界を変革する:持続可能な開発目標2030アジェンダ」の17の目標と169の項目について、アジア太平洋地域の国や地域の政府、その他のステークホルダーも、その採択と実施を進めていくことになりました。その意味で、今年のAPカンファレンスは時宜にかなうと言えるでしょう。研究機関や学界もこれらの目標の達成に向け、知識を深め、提言を行うという不可欠な役割を担っています。各国や政府が目指す発展のなかで、これらの目標がいかにして主流となり、調和的に達成されるかが、魅力的であると同時に重大な考慮・考察の対象となるのです。
- アジア太平洋地域における変化に対応したビジネスについて-トレンド、リスク、責任
- 変化する地域環境における変わりゆく政治と変わるための政治
- 変貌するアジア太平洋地域における人文学-豊かな生と社会の変容のために
- 「持続可能な開発目標2030」の時代における変容するアジア太平洋-ともに歩むために
- アジア太平洋における、都市と地方での暮らしと文化の変容
- 地域共生と安全保障
- 貧困、健康、食糧安全保障
- 技術とイノベーション
- 自然資源と環境安全保障
- 気候、リスク、自然災害
- 余暇、消費、生産
- 組織とガバナンス
- 変わりゆく地域という文脈での教育
- 競争的かつ変化するビジネス環境下での経済、金融
- その他、アジア太平洋地域に関連するテーマであれば何でも
博士課程前期学生は、内容により一般パネルと分ける場合がございます。
学部生は、審査によりパネルまたはポスターセッションになる場合がございます。学部生の詳細はこちら
(PDF)
アジア太平洋カンファレンス(APカンファレンス)は2003年から毎年開催しており、分科会では幅広いテーマについて発表が行われます。また、著名な研究者を基調講演者としてお招きし、最新の研究テーマについてお話いただいています。2015年のカンファレンスでは20の国と地域から約250名が参加し、さまざまなテーマについて議論を展開しました。
日程 | 2016年11月5日(土)- 6日(日) |
カンファレンス・テーマ | 変わりゆくアジア太平洋-知識の共有、未来の創造 |
場所 |
立命館アジア太平洋大学(APU) 大分県 別府市 十文字原1-1 |
開催言語 | 英語(一部パネルは日本語) |
申請締め切り | 発表・パネルの申込受付は終了しました。 |
参加費 | 10,000円(学生:5,000円) *昼食代、レセプション代含む 発表者採否通知をご案内の際に、お支払方法をお知らせします。 |
その他 |
《APU教員・在学生》 参加費免除。 《聴講のみの方》 ご聴講は無料。ただし昼食、レセプションに参加の場合、別途お支払いが必要です。 |
2. 基調講演
テーマ
グローバルな時代に日本社会を研究すると言うこと
苅谷 剛彦 教授
The Sociology of Japanese Society, Nissan Institute of Japanese Studies, University of Oxford
日本人が日本社会について研究し日本人向けに日本語で発表するのは自明である。 だが、大学のグローバル化対応が迫られる中、海外に向け外国語(主に英語)で日本社会について研究・発表することにはどのような意味があるのか。 こうした視点を問題意識とし、私自身の研究課題である「教育と近代化論」というテーマのもと論ずる予定。
テーマ
アジアにおけるビジネス教育の発展について
Japhet S. LAW 教授
Senior Advisor to European Foundation for Management Education (EFMD) and Graduate Management Admissions Council (GMAC)
アジア経済はここ数十年で、驚異的な成長と発展を遂げてきました。それは、この地域におけるビジネス教育にとっても、量と質の両面で、成長と発展への推進力となってきました。この地域の発展を牽引する原動力が何であるのかを探求し、今日私たちが目にしている結果にどのような違いをもたらしてきたのかを分析し、今後のアジアにおけるビジネス教育の分野の課題とチャンスについて講演します。
テーマ
中国の現代詩と詩学
是永 駿 学長
立命館アジア太平洋大学学長、 学校法人立命館副総長
東アジアの現代詩はヨーロッパの現代詩の影響を受けて発展してきた。フランスの象徴主義とシュールレアリズムは、ここ100年、私たちの詩に多大な影響を与えている。中国現代詩は1920年代から1930年代にかけ、卞之琳を中心に発展し、1940年代には九葉派が、1970年代終盤には北島が活躍した。一方、第二次世界大戦後の台湾では、痖弦や鄭愁予など多くの優れた詩人が誕生し、現代詩の花開く時代を迎えた。現代の中国では、いわゆる文化大革命後、CCPからの圧力にもかかわらず、表現の自由と、文学の分野では現代詩を追求する潮流が生まれている。
5. プログラム & 予稿集
タイムテーブル(最終版)
プログラム(最終版)
予稿集(最終版)
Best Paper (Presentation) Awards
■ Best Paper
PORMON, Miah Maye M.
University of the Philippines Visayas
Paper Title: Welfare Effects of Power Supply Shortage: The Case of the
Philippines
■ PhD Best Paper
TRINH, Trong Anh
Royal Melbourne Institute of Technology, Australia
Paper Title: The Impact of Climate Change on Agriculture: Findings from Households in Vietnam
■ Master's Best Presentation
BAJRACHARYA, Aisha Sophia
Ritsumeikan Asia Pacific University
Presentation Title: The Sources of Value Creation in an Ecommerce Company in Nepal: A Case Study of Sastodeal.com
■ Undergraduate Best Presentation (English)
FROEMERT, Sarika & MOHAMMED AZAD, Mohammed Arshad
Ritsumeikan Asia Pacific University
Presentation Title: Potential Framework to Ensure Sustainable Consumption in Countries that have a Growing Population; A Sustainable Based Perspective
■ Undergraduate Best Presentation (Japanese)
TSUKAGOSHI Yuta
Ritsumeikan Asia Pacific University
Presentation Title: 津波常襲地における〈防災観念〉の実態と変容についての研究:宮城県気仙沼市を事例に
8. 留意事項
- ウェブサイトの内容は変更する可能性があります。随時、情報を更新していきます。
- 保険: APUとRCAPSは、参加者個人の事故や所有物への損害などの一切の責任を負いません。参加者は各自、保険を購入されることをおすすめしています。
- 天災地変、その他の当学の関与し得ない事由が生じた場合において、開催の中止、もしくは内容を変更することがあります。その場合、申込金や旅費等などの費用は負いかねますのでご了承ください。
9. お問い合わせ
Email: apconf*apu.ac.jp
(*迷惑メール防止のため*を@に置き換えてご使用願います。)