2016/11/14

セミナーレポート「Regional Economics and Regional Policy in Korea」

2016年11月7日(月)、韓国にある全南大学のKim Iltae教授をお招きし、「Regional Economics and Regional Policy in Korea」と題してRCAPSセミナーを開催しました。

【KIM Sangho教授(APM)によるレポート】
今回のセミナーで、Kim Iltae教授は、発展途上国で起こった前例のない経済発展について地域経済の視点から調査し、解説しました。また、発展途上国は開発プロセスと政策において、世界経済の中で異なる立場や位置にあると説明しました。地域の経済活動を扱う経済分野として地域経済学を紹介し、地域経済学は位置と距離が経済活動に及ぼす影響について調べる研究領域であると語りました。また、地域政策の原則は、どのようにして今日の状態になったのか、なぜ多くの開発問題は解決が難しいのかを理解する上で重要であると述べました。1960年以降、急速な経済成長の中で包括的な国土開発計画を実行した韓国の地域政策を例に講義しました。このセミナーは、途上国の学生の行政官に地域開発の理論と事例を紹介しました。



Kim Iltae教授 (全南大学)

セミナーでは、1)地域経済学の概念、 2)地域に関する2つの主なカテゴリー、機能(運営)と行政(政治)について、 3)地域の分類について理論的観点を提供しました。さらに、セミナーでは政策的観点から、1)韓国の地域政策、 2)基礎インフラ整備による経済成長を支援する主要戦略について触れました。

今回のセミナーは、不均衡な経済発展戦略のために生じる地域の経済問題について、洞察を提供することを目的としていました。限られた資源を有する国が、経済発展の初期段階で必要な戦略は、まずは一部の地域で産業化のためのインフラ整備を行い、他の地域は取り残されます。途上国出身の学生にとっては、今回のセミナーからの地域経済発展に関連する問題について知識が得られたと思います。

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