2013/01/14

目加田みちる氏 (有限会社ワイズ代表取締役、「ジャパンタイムズ」「朝日新聞」記者) のRCAPSセミナー開催


2013年1月11日(金)、目加田みちる氏(有限会社ワイズ代表取締役、「ジャパンタイムズ」「朝日新聞」記者)を講師に招き、「新聞 - 日・英の表現の違い」と題したRCAPSセミナーを開催しました。


講演の中で、目加田氏はまず、日本と欧米の新聞の構成の違いについて説明しました。日本の新聞は「起承転結」を基本としているのに対し、欧米では最初に重要なことを述べ、そして最後にも重要な内容を記載します。また日本語は「すみません」という言葉が時に「ありがとう」を意味する例を挙げ、日本人は間接的であいまいな表現を好むと説明しました。

また日本の各新聞の特徴や新聞と雑誌の違い、さらに1990年代のバブル経済崩壊後は、新聞の論調がネガティブになりがちで、それが人々の心に与える影響についても説明しました。記者によるインタービューの方法にも日本と欧米の違いがあり、日本人記者は質問も控えめで、事前に得ている情報を確かめる形で行うのに対し、欧米ではまず褒めてリラックスさせた後、質問に入り、核心を突いた、時に意地悪な質問を聞くこともあるという。

放送局が企業から金銭的な支援を受けていることや、放送局の御用学者というような方も存在し必ずしも真実が伝えられない状況があること、また事実をあぶりだし、ジャーナリストとして賞を得た記者が社内では疎まれ隅の方へ追いやられてしまうといった、ショッキングな内容にも触れられました。

セミナーは質疑応答形式で進められ、ジャーナリズムに関心のある学生、教員にとって、ジャーナリズムの現場で豊富な経験をお持ちの目加田氏から直接お話を聞くことができる大変貴重な機会となりました。

今回の講義は山本晋APM教授の招待により実現したものです。

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◇動画 (WMV)



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