学長ノート

2017年を迎え、新年のお慶びを申し上げます。

今年は、議論を重ねてきたカリキュラム改革を実行に移す年であり、スーパーグローバル大学創成支援事業の中間審査も行われます。昨年AACSBの国際認証を取得したことにより、海外の大学との高度な連携も可能となりました。これは学部と大学院とのユニットであるビジネス・スクールとしての認証であり、大学院のみならず学部教育も国際認証を受けた教育を展開していくことになります。アジアのトップクラスをめざす、新しい次元のグローバル大学へと飛躍する一歩を踏み出したいと思います。

言うまでもなく、大学は学問の府であり、学問は本来世界に向けて開かれ、人類の知恵と想像力とが競われる「グローバル」なものです。人類が求めてきた自由やヒューマニティーの普遍的な真理と、異文化（他者）を理解して受け入れ、共に新しい次元の知恵や価値を生み出そうとする多元的な発想が「グローバル・マインド」の骨格を形成します。APUはそうしたマインドを持った学生を育ててきました。これからも、多言語・多文化の多様性のるつぼのなかで共に学ぶことを通して、多様性を包括する社会を希求する精神、排外的なエゴイズムや民族差別などを超えた、他者に開かれたたくましい精神を育んでいきたいと思います。