学長ノート

「ずっと笑顔で」

2014/06/04

今村 正治 元副学長

いよいよマルチカルチュラルウィークがはじまりますね。楽しみです。
副学長という役についていると、APUを訪れていただくお客様に対応することが多いのです。さまざまなジャンルの方々から、APUについての印象や感想などを聞くのが楽しみです。ときには、あ~なるほど、そういう見方もあるのか、と感心することもあります。
この間も、「APUの学生はよく笑っていますね」と言われました。
はじめは、へえ?と思いましたが、キャンパスの風景を思い浮かべてみて、確かに・・・そういえばという気がしてきたのです。

どうです? みなさん、笑っていますか?(笑)
そんな指摘をうけるのも、ちょっと変な表現になりますが、見た目「はっきり笑っている」学生が多いからなのですね。その笑いというのがどうやら、ニヤニヤ愛想笑いでもなく、オホホお追従笑いでもなく、ニカッと歯むき出し強気笑いでもなく、普通に笑っているのです。とにかく、笑顔は言語や文化様式を超越した人間共通の根源的コミュニケーションです(動物は笑わないらしい)。APUのような多文化環境で、自然と笑顔が発達したのかしれないですね。これは使わにゃ損々です。

ところで、最近のニュースを見ていると、国と国との関係が笑い事ではないことが多いです。偶発的なことから本格的な紛争になってしまわないだろうかという懸念の声もよく聞くようになりました。これまでにはあまりなかったことで、やはり心配です。

しかし、こういう状況でも、APUでは約80の国・地域の学生が、ともに暮らし学んでいる。共存する平和のカタチがここにあるのです。これは、立命館の教学理念である平和と民主主義、そしてそれをひきつぐAPUの理念「自由・平和・ヒューマニズム」、「国際相互理解」、「アジア太平洋の未来創造」そのものかもしれません。

未来、このキャンパスで学んだ学生たちがいっしょになって、世界の紛争を回避し、平和を実現する。それは僕の究極の夢です。またみなさんの夢でもあって欲しい。

やっぱり、みんないい笑顔してます。



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