学長ノート

APUピース・ガーデン

2013/11/15

是永 駿 第3代学長

10月24日は国連の日です。この日、F棟教室棟の中庭に、Green Legacy Hiroshima(GLH)から贈られたサクラ(ソメイヨシノ)の苗木が植えられました。GLHは広島で被爆した樹木の二世を国内外に植樹する活動を行っている団体です。
広島で開かれたINU(International Network of University)に参加した本学のマヒチ先生(APS准教授)が、この団体の創始者であるナスリーン・アズミ(Nassrine Azimi)さんに会い、アズミさんから「自由、平和、人間性」という理念のもとに世界中から学生が集うAPUにぜひ苗木を贈りたいという提案があり、このサクラの木と、もうひとつイチョウ二世の苗木も頂きました。イチョウのほうは、まだ余りに幼い木なので、園芸業者の手で少し育てていただいてからこの中庭に植える予定です。この中庭をAPUピース・ガーデンに、というマヒチ先生の思いを私たち共通の思いとして、皆で二本の苗木を見守り、しっかり育てていきたいと思います。

アズミさんはイラン生まれ、スイス国籍の方で、国連訓練調査研究所(UNTAR, United Nations Institute for Training and Research)のシニア・アドバイザーをつとめ、国連の平和維持活動や紛争後の再構築などで活躍なさっています。2012年11月にはRCAPSで講演もしていただきました。マヒチ先生からアズミさんがNYタイムズに寄稿しているエッセイのサイトを紹介していただき、すこし拝見しました。制御の困難な日本の原発事故や、イランの人権状況をめぐって、人間として何をなすべきか、私たちの良心と人間性を呼び覚ます見事なエッセイです。



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