APUの学年暦では、8月と9月が夏セッション期間となっています。
授業の一部が開講される一方で、多くの学生は夏セッション期間を利用して国内外のアクティブ・ラ−ニングやインターンシップ、海外渡航などに出かけます。
今年の夏にアクティブ・ラ−ニングやインターンシップに参加した学生の体験談を紹介します。

桑原 卓弘

(APS 2回生、 日本)

グローバル化する世界とイスラーム:
インドネシアから見る

 「宗教とグローバリゼーション」というテーマに興味があり、世界の宗教への理解をより深められると思って参加しました。滞在したインドネシア国立イスラム大学の宿泊施設には、どこかイスラム教を感じられる雰囲気があり、日本にいる時はあまり宗教を意識していなかった私にとって、暮らしの中に宗教が根づいたインドネシアと日本との日常生活の違いを肌で感じました。自分の目で見て感じることは、文献で見るよりずっとリアルです。例えば、インドネシアが政教分離を唱えていることや、NU(インドネシア最大のイスラム教団体)が資金援助している教育機関でも宗教色はさほど強くないことも、現地でこそ体感できたことです。個人旅行では行けないようなマドラサやプサントレという宗教教育を行う学校を訪問できたのも、フィールドスタディへ参加する利点だと思います。「宗教」を通して世界を見る面白さがより深まり、国際的な視野を広げられた貴重な体験でした。



LEE Hyock Joong

(APS 4回生、韓国)

北東アジアの戦略問題における
モンゴルの役割

 自分が韓国出身で、北朝鮮とも国交のあるモンゴルという国に興味があったので参加を決めました。今回訪問したAcademy of Managementという機関は、モンゴルの大学であると同時に政府機関でもあります。そのため、モンゴルの外交に携わっている方々や在モンゴルの外国大使館員の方々から講義を受けることができました。モンゴルは急速な経済発展を遂げていますが、郊外へ足を延ばせば広い草原があるなど美しい景色も豊富なところです。やはり、実際に足を運んでみないと、自分が勉強してきた知識と実情とが合致しているか確認できないのだと感じました。また機会があれば、実際に行って学ぶだけでなく、過去のケースを確認するなど事前に学習を深めてから参加したいです。フィールドスタディに出かける前は、将来の仕事を漠然と考えていましたが、現場でこそ得られる貴重な経験が多くあると感じ、今後はNPOやNGOなどの活動現場で働きたいと思っています。





本多 壮一郎

(APM 1回生、 日本)

シンガポール国立大学(NUS)
英語イマージョンプログラム

 NUSでの授業を通じ、私が大きく成長するきっかけになったのは、「重要なのは文法やスペルではなく、伝えたい意思を伝えること」だと教えられたことです。
 今回のプログラムで主に学習したのは、プレゼンテーションの進め方です。毎週プレゼンテーションを行うという実践的な授業内容でした。私は自然にリスニングとスピーキングの能力が向上し、「生きた英語」を吸収できたと実感しています。
 自分の英語力が伸びるにつれ、NUSの学生が誘ってくれるスポーツやパーティーにも積極的に参加するようになりました。同年代の学生たちとの交流は、自分の中にあった外国に対する壁を取り払ってくれました。
 海外経験が無かった私にとって、今回の経験が自信につながりました。これからの学生生活もより積極的に過ごせそうです。留学プログラムは目的とやる気があれば素晴らしい体験になります。これからは長期の海外留学という目標に向かって勉強を進めたいです。





DOAN
Phuong Thanh

(APM 4回生、ベトナム)

 私は人事部でインターンシップを体験しました。人事部では、「リード・チャイナ」と呼ばれる中国人スタッフを中心としたトレーニングと、異文化コミュニケーショントレーニングの、ふたつのトレーニングが行われています。
 私は、それぞれのトレーニングの資料やアンケートづくり、スタッフの宿泊の手配、トレーニング後のアンケートまとめやレポートなどのサポート業務を担当しました。
 仕事は難しい点もありましたが、スタッフの方が丁寧に教えてくださったので大変勉強になり、やりがいを持って臨めました。例えば、簡単なメールを送る際にも、社内と社外では日本語の言い回しを使い分けた方が良いなど細かなアドバイスもいただきました。提出するレポートも、私が書いた内容が更に良くなるように修正やアドバイスをくださり、学校と社会の違いを学ぶことが多々ありました。
 職場体験を通じて日本のビジネスでは相手に対する細やかさも大事だと感じました。また、意見を出し合うことでより良い方向性が見つかり、一緒に働く人々とのディスカッションやコミュニケーションの大切さを改めて感じました。卒業後は、この経験を糧に日本とベトナムをつなぐ仕事に携われればと思っています。




吉岩 正人

(APS 3回生、日本)

 APUで国際経験を積んでいくなかで、国際交流を企画する役割に興味をもち、国際交流基金へのインターンシップに応募しました。
 現場では日中交流センターに配属され、主に中国の高校生長期招聘事業に関わる業務を体験しました。留学生を一人招くだけでも、受け入れ側のサポートは多岐に渡り、「人」を対象に仕事をするのは想像以上に大変だと実感しました。
 今回の経験で強く感じたのは、「責任」という言葉の重みです。例えば、留学生情報をパソコンに入力する際も2〜3人で厳重にチェックを繰り返しました。簡単に見える作業でもチェックを怠らない点などからも、「責任を取る」という言葉は容易に使えるものではないと毎回感じながら作業に努めました。
 また、自分が何をやりたいかをしっかりと意識するようになりました。今回の経験を通して、自分と向き合うことができ、今の自分にはないものを追い求める意欲が湧いたのです。国際的な場で活躍したいという思いを念頭に置き、今後も日々自身と向き合いながら友人達と切磋琢磨していきたいです。
 職員の方々にはとてもよくしていただき、今も連絡を取り合っています。今回の経験で得た、このかけがえのない人脈も大切にしていきたいです。




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