愛新覺羅 烏拉熙春(AISIN GIORO ULHICUN) 本文へジャンプ
        
        
 なぜ契丹学・女真学・満洲学研究の道をたどったのか。それはやはり「家学」を継承する責任感によるものであろう。八世祖・清朝乾隆帝第五子栄純親王はじめの歴代の子孫は、ともに文史・芸術の面で顕著な業績を残しており、清朝諸王府の中ではもっとも文彩に富む家族と言われている。わたくしが祖父と父が開いた契丹・女真・満洲研究の道をたどって今日に至ったのは、夫吉本道雅(京都大学教授)の日常的な教示に得るところが多い。中国の古語、「不有椎輪之制、焉出玉輅之規」は、生前の父より左右の銘として与えられた。さらに、夫から教えられた「天莫空勾踐、時非無范蠡」のことばは、わたくしを常々励ましてくれた。本来それほど聡明ではないわたくしが、余人のもちえない研究環境を得たのは、成長の過程で、祖父・父・夫のようなすぐれた学者たちに出会えたためである。感謝にたえない。          

愛新覺羅 烏拉熙春